第1話「インターネット自動車保険はお得か?」

生活者にとっての保険とは、まずは自動車保険と生命保険ということになります。
その生活に密着した自動車保険、圧倒的多数の人はいわゆる地元の保険屋さん(保険代理店)任せになっていると思います。

「事故に遭った時に困るから。」というのが、理由のほとんどです。
しかし、実は、現在事故の対応は保険会社がするのであって、保険代理店はしないのが普通です。
また、追突事故に遭ったような自分の過失割合がゼロの場合には、自分が加入している保険会社はノータッチです。(相手方保険会社との交渉は、基本的に全て自分自身でしなければなりません。)

お互いの過失がある事故の場合は、保険会社同士の交渉に委ねられるのが実態ですが、この場合、ネット保険という理由で不利になることはありません。
そういう意味では、ネット保険だからすなわち不利ということはありません。

結局のところ、事故にあった場合、自分に過失があれば示談交渉は保険会社が代行し、なければ、自分で示談交渉するか、弁護士費用特約を使って委任することになります。
自分で示談交渉する場合は、自分が加入している補償をちゃんと利用できるかどうか、それから、相手方保険会社との交渉を的確にできるかどうかが問題になりますが、専門家でもない限り無理がありますので、弁護士費用特約に加入しておくべきでしょう。

結論を言えば、どんな補償内容が必要なのかを理解しているなら、インターネット自動車保険はお得です。


インターネット自動車保険加入の注意点

補償内容を確認することなくインターネット自動車保険に加入するのは危険です。
インターネット自動車保険は、補償内容を自分で選ばなければなりません。
自動的に(勝手に)見積もられてくるものは、基本的に有利な補償内容とは言えませんので、内容を判断する必要があります。
有利な補償内容とは、保険料とのバランスを考えて、無駄を省き、ポイントでしっかり必要な補償を確保した内容のことです。


重複補償のムダ

今や、一家に2台、3台の自動車を保有していることは普通です。
そして、当然ながら、それぞれの自動車は自動車保険に加入していることでしょう。
もし、同じ保険会社に加入しているなら、複数所有割引とかセカンドカー割引の対象となります。

さて、よく指摘される補償内容のムダに中に、重複補償のムダというのがあります。
ひとつは人身傷害保険、もうひとつが、今や一般的になった弁護士費用特約です。
この2種類は、自動的に対象の被保険者を同居家族及び別居の未婚の子としています。

したがって、複数の自動車を家族で所有している場合は、お互いに自動的に対象の被保険者を同居家族及び別居の未婚の子としている補償内容は必ず重複(人身傷害保険の場合、お互いが搭乗外を補償対象としている重複)することになります。
この重複を削除すると、年間の保険料は約3000円節約できます。たかが3000円とはいえ、何も意味がないお金を負担する理由はありません。

自動車保険を販売する代理店の募集者が、お客様にこうした配慮をするのは基本中の基本。
もし、あなたが加入している保険の募集者がその配慮をしていないとしたら、その募集者は失格です。
さっさと、安いインターネット自動車保険に切り替えたほうがいいでしょう。

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