23年間の指導経験の末に行き着いた結論

私は、学習塾で講師を1年間、学習塾経営を22年間、計23年間の受験指導経験があります。
この23年間は、毎年夏を過ぎると、このままでは志望校に合格できない、一言で言って絶望的な成績の生徒が必ず駆け込んできました。絶望的な状況は、模試の成績を見れば一目瞭然ですし、生徒も親もそれはわかっています。
この時、いつものことながら、私は、「わかりました。精一杯頑張ってみます。」と答えていました。学習塾ですから当たり前のことです。自分の勉強では無理だから学習塾を頼ってきたのです。他に頼る当てもなく、親子揃って頭を下げられれば、「仕方がない。やるか…」とならざるを得ません。選択権は、本人であり家庭にあるからです。

この場合、どこの塾でも日常的にあることです。問題はこの後です。
塾には多くの生徒がいますし、特定の生徒だけ特別扱いすることはできません。したがって、手遅れの生徒は、90~95%は志望校に合格できません。学習塾はそこまで責任を負えません。

ところが、こと私に関して言うと、それは当てはまりませんでした。私は、塾長として、受験生全員の成績管理をし、合格が危ない生徒ほど二者面談、三者面談をしていました。私は、開校時から、合格させることが塾の=私の使命だと考えていたのです。
いつしか私は、そういう子を引き受けたその日から、仕事の後にひとりひとりの分析をし、この子はAプラン、あの子はBプランというふうに、個別対策メニューを作成するようになっていました。そして、再度二者面談か三者面談をし、作成した個別対策メニューを「これが最短コース、合格の最低条件だ。」と言って説明し、細かく指示をしました。
私が直接授業を担当する生徒の場合は、通常の授業とは別に、個別特訓を実施する場合もありました。合格させるために、しかも、無料で…。

なので私は、学習塾を経営していた22年間の毎年12~2月の約90日間、異常な緊張と労働を強いられました。精根尽き果てるとは、まさにこのことだと感じながら、使命と責任を果たすために、神経をすり減らし、身体を酷使して過ごす日々でした。

県内トップ進学コース100%合格
そうした犠牲を払って残した実績のひとつが、県内トップのエリートコースである宮崎西高校理数科9名全員合格でした。また、私はその使命を遂行するために、必然的に、宮崎県公立高校入試のプロになりました。5教科全て、約20年分近い入試問題が頭の中にインプットされ、答案を見れば、その生徒がどこが弱点か、的確に見分けられるようになりました。

大学入試小論文個別指導100%合格!
また、必要に迫られて、最後の砦として、塾長の私自らが個別指導するパターンのひとつが、小論文の個別指導でした。
これも塾の名誉をかけてやりました。切っ掛けは、受験生との2者面談でした。塾生の中の高校受験生、大学受験生については、私が進路相談や学習相談をしていましたが、その中で、いろんな悩みや問題の相談を受けます。

そのひとつが小論文対策だった訳です。内容を確認すると、本来文章を書くことが得意な方の私は、すぐに、具体的なイメージが湧きました。
その時点で、困っている塾生を何とかしてやりたいと思う気持ちが次の言葉となって口から出てしまいました。「見てあげるから、一度書いて持ってきなさい。」

その最初の生徒には、書いたものをいろいろ指摘して改善法をアドバイスし、書き直しをして再度持ってこさせることを、3回くらい繰り返しました。
教える立場としての正式な国語の勉強もしたことがない私でしたが、教え始めてすぐに手応えを感じていました。そして、不遜にも、私はその最初の生徒が合格するだろうと予想しました。
結果は予想通り合格でした。その後、毎年のように塾生の小論文指導を1~2名積み重ねていきましたが、わずか9名にしか過ぎませんが全員合格という記録を残しました。

合格大学は、宮崎県立看護、立命館、早稲田2名、京都教育、久留米、九州産業、筑紫女学園、柳川リハビリテーション学院、です。たまたま9名全員が合格したに過ぎなかったのかもしれませんが、私自身は、合格が重なるほど指導方法に自信を持ち、指導ノウハウも自然に体系化しました。

そして、合格させるために、各受験校の分析を全校やりました。合格させるためには、小論文の基本技術だけではダメだからです。求められている価値観や訴求内容という小論文の評価に大きく影響する要素を、各受験校別に分析しなければなりません。当時、私は、「これは私に天から与えられた仕事かもしれない。」と思いながら、秘かに100%合格を死守する決意で臨んでいました。それも成功の要因だったかもしれません。
★参考記事「大学受験必勝小論文」

個別指導は全勝!
実は私が手がけた入試直前の個別特訓は、その他も合わせて全勝です。

正式なメニューとしては公表していませんでしたが、実際は、入試間近になってくると、日々接する各受験生、とりわけ、合格が危ない生徒のことがやたらと気になり始めます。そして、個別3者面談は基本的に私が担当していたため、面談の場で、合格ラインに達していない対策を生徒本人と親と私とで話し合うことになります。

大体ここで、合格ラインには達していないけど、予定通り受験するかどうかが決まります。それによって、私の頭の中では、反射的にこの生徒が合格できるとしたらどのような勉強が必要か、対策が必要か、を考えるのが常でした。職業病かもしれませんし、そのことが頭から離れなくなってしまいます。

そして私は職業的使命感から反射的に、様々な分析をして、それが終わると対策プランを作成しました。プランが出来上がると、今度は生徒と秘かに2者面談をして、このプランをやってみないかと提案します。お金の問題は殆ど無視(つまり私の一存での無償サービス)というのが通常でした。何としても合格したい生徒は、ほぼ100%「やります。」という返事をします。

私は、「日常業務に加えて、また大きな荷物を背負ってしまった。」と思いながらも、もう後を振り返らず、とにかく危ない生徒を合格させることだけに集中することにしていました。
このようにして、私は、ほとんどの場合、残り90~180日間という限られた時間で、偏差値5~10どころか、20も足らなかった生徒を合格させたこともあります。
今、そのようにして、無償の個別特訓をして合格に導いた数々の生徒の笑顔が懐かしく思い出されます。

受験対策の成否は個別対策で決まる!
自慢になりますが、私を支えたのは、精神的にはプロとしての使命感と責任感です。
一方、技術的には入試分析と成績分析です。入試分析によって戦略を立て、成績分析によって戦術とプランを作成します。非常に手数がかかる大変な作業ですが、この両方の分析が正確であればあるほど、合格の確率は劇的に上がります。

いいでしょうか。この私の経験から言えることは、受験の成否は、能力では決まらないということです。
能力が左右するのは、せいぜい50~70%です。
逆に言うと、30~50%は、分析、戦略、プランの三つで決まります。

素人(失礼!)は、受験対策に迫られた時、良い先生がいる塾や予備校、あるいは、素人同然の有名大学生の個別指導塾や家庭教師、評判の参考書や問題集に頼ることを考えて、場合によったら大金を払います。
しかしそれは、的を得ていない方法です。その選択が多少の変化を生むことはあっても、決定的になることはほとんどありません。
分析、戦略、プランの三つが欠けていたら、効果的、効率的な対策は生まれないからです。

★参考記事「受験を成功に導く家庭教師コーチング」

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