英単語アクセント問題攻略法

英語は、大学受験では最重要科目である。
と言うより、現代社会では、必須科目と言っても間違いではない。
では、大学入試で英単語の発音問題がどういう位置を占めているかと言うと、配点は高くないが、点数を落としたらいけない(不合格に直結する)分野である。

しかし、配点が少ないだけに、それに貴重な時間を費やすことも非効率という観点から、意外に軽く考えられ、常に足を引っ張る弱点になってしまっているケースも少なくない。

そこで今回と次回、英単語のアクセントと発音頻出問題を解説する。
受験生は、是非この知識を生かして、英単語のアクセントと発音問題での点数確保につなげて欲しい。

ルール (1)「アクセントが特定のつづりの音節にあるもの」

ee (r) ; – oo (n)
employee 「従業員」、volunteer 「ボランティア」、 bamboo 「竹」、typhoon 「台風」

ルール (2) 「アクセントが特定のつづりの直前の音節にあるもの」

ity ; – ety 
electricity 「電気」、anxiety 「心配」、priority「優先(的な)
tion ; – sion 
superstition 「迷信」、 decision 「決心」
( 例外: television 「テレビ」)
ic (s) 
democratic 「民主主義の」、mathematics 「数学」、domestic「国内の」
( 例外: politics 「政治学」, Catholic「カトリックの」)
ical 
political 「政治の」、critical 「危機の、重大な」

ルール (3) 「アクセントが特定のつづりの2つ前の音節にあるもの」

ate 【頻出】(ただし3音節以上の語)
appropriate 「適切な」、hesitate 「躊躇する」
concentrate / educate / decorate / imitate / irritate / nominate / negotiate / eliminate「~ を除去する」/ investigate 「~ を調査する」

よく出題される語と共にアクセントの位置を覚える

(1) 派生語と共にアクセントの位置を覚える
派生語とともにアクセントの位置を覚えると効果的に覚えることができます。
① photograph – photographer – photography 「(名) 写真撮影」 – photographic
② democrat 「(名) 民主主義者」 – democracy – democratic 「(形) 民主主義の」
③ environment – environmental – environmentally 「(副) 環境保護に関して」
④ vary 「(自) 様々である」- various 「(形) 様々な」 – variety 「( 名) 多様性」
industry 「産業 / 勤勉」- industrial / industrious 「(形) 産業の / 勤勉な」

(2) 発音問題によく出題される語と共にアクセントの位置を覚える (重要)
 発音によく出題される語は、つづりと発音が極端に違っている語です。   ①  allow [ au ] 「許す」     ②  recently [ i : ] 「(副) 最近」 
③  improve [ u : ]  「改善する」     ④  behave [ ei ] 「振る舞う」
⑤  daily lives [ ei / ai ] 「日常生活(複)」     ⑥  supply [ ai ] 「供給する」
⑦  various [ エア ] 「様々な」    ⑧  control [ ou ] 「コントロール」
⑨  expert [ e ] 「専門家」     ⑩  influence [ i ] 「影響」

「間違ったアクセントに注意する外来語」

下記の外来語のほとんどのアクセントが間違って日本語に入り込んでいます!
これらは「大学入試センター試験」の発音・アクセント問題でも頻出です。
i
mage 「イメージ」; manager 「マネージャ」; pattern 「パターン」;
volume 「ボリューム」; technique 「テクニック」; guitar 「ギター」;
police 「ポリス」; advice 「アドバイス」; control 「コントロール」;
hotel 「ホテル」; event 「イベント」; parade 「パレード」; 
expert 「エキスパート」; energy 「エネルギー」; damage 「ダメージ」;
idea 「アイディア」; elevator 「エレベータ」; musician 「ミュージシャン」;
operator 「オペレータ」; barometer 「バロメータ」; percentage 「パーセント」
delicate 「デリケート」; volunteer 「ボランティア」; contact 「コンタクト」origin / oven / category / elevator「エレベーター」/ escalator「エスカレーター」/volunteer「ボランティァ」/ expert 「エキスパート」/ damage 「ダメージ」/ offer 「提供する」/ musician 「音楽家」/ idea

名前動後」というアクセント大原則

「名前動後」の単語とは、同じつづりの単語で、名詞は前の音節、動詞は後ろの音節にアクセントがあるものを指します。

例えば import 「(名詞)輸入」は i に、import 「(動詞)輸入する」は o にアクセントがあります。
present「(名詞)贈り物(形容詞)今の、出席して」、present「(動詞)贈る」
ただし、control などは名詞も動詞も後ろの音節の o にある例外です。

いかがだったでしょうか?
こうやって知識を整理すると、アクセントの問題が、どのような狙いで出題されているかがよくわかると思います。
では、対策用の「大学受験英単語頻出発音問題攻略」を作りましたので、これを印刷して、繰り返し練習して覚えてください。
きっとアクセント問題で確実に点数が取れるようになるでしょう!

★参考記事「受験を成功に導く家庭教師コーチング」

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