第5話「生命保険の避けるべき3つの罠」

ひとつ目「更新型の罠」

一般的に何十年という長期の契約を前提とする生命保険ですが、これを何故か十年刻みで自動更新する制度が存在します。
理由は、「見直しの機会を持つことが有益だから」だそうです?
では、有益かどうか、下の図を見てください。

保険期間が10年間の更新型保険(特約)は、基本的に契約者から更新しない旨の申し出がない限り自動更新します。
自動更新は、満了前契約と同条件の契約に無診査で加入できる制度であり、仮に重病にかかっていたとしても契約を継続できます。
ただし、更新型のデメリットは、期間だけではなく、保険料も更新時に新規加入する場合の額に更新する(高くなる)ことです。
上記総支払額を比較すれば一目瞭然、結果的に同じ保障を得るのに更新型のほうが必ず総支払額は多くなります。これが、保険会社が積極的に更新型を推進する理由です。
保険会社が主張する更新型のメリット、「見直しの機会を持つこと」は契約者のメリットのことではなく、どうやら保険会社のメリットのことのようです。


ふたつ目「転換契約の罠」

転換とは現在の保険を解約して新しい保険を契約することです。
ところが、解約した時に発生する解約返戻金は契約者には返戻されません。
下記のように解約して戻ってくる解約返戻金を新しい保険の保険料の一部に充当するのです。新しい保険では年齢が上がった分保険料が高くなっていますが、解約返戻金を新しい保険の保険料に充当したことによって見かけ上保険料は抑えられ、契約者は高くなったことに気付きません。

契約者は、解約返戻金がいくらあったか、その自分のお金が転換契約の保険料のどの部分にいくら充当されたのか、説明されることはまずありません。
転換によって終身保険に当てていた保険料を定期保険に回されたり、予定利率の悪い保険に替えさせられるなどの悪質なケースが数多くあります。

★転換は美味しい一石三鳥
転換制度は保険会社及び募集人(営業担当者)にとって非常に好都合な制度です。①積立金の高利率の契約をやめさせて低利率の契約に替えることができる。②前契約の解約返戻金を返戻せずに全額新契約の保険料として取り込むことができる。③募集人はすでに手数料が発生しなくなった古い契約を解約させ、転換契約という新契約を申込させることで、同一人物から再び高い率の手数料を確保できる。という美味しいことだらけなのです。転換は以前から問題になっており、無用な転換契約をやめるよう、金融庁からある保険会社に行政指導が出されたこともあります。

関連ページをご参照ください。 → 「転換契約、資産搾取の仕組み」
「いかさま法、保険業法第三百条第1項4」


みっつ目「払込方法の罠」

「~歳でこれだけの保険料、しかも一生変わりません。」
というフレーズを聞いたことがある方は少なくないでしょう。
これは保険料の払込方法の「終身払込」のことを指しています。
安い保険料でよさそうに聞こえますが、本当にそうでしょうか?
同じ内容の保険ですが、下のふたつのタイプを比べてください。

★払込方法の比較

全く同じ内容の保障でありながら、60歳払込完了だと662万円を支払って終了。かたや、終身払い込みだと、72歳で662万円に達し、90歳過ぎに保険金と同額の1000万円を超える計算になります。
因みに、日本人男性の平均寿命は80歳ですから、終身払込を選択したこの男性が平均寿命通りに死亡したら、789万円支払うことになります。
このパターンは、終身払込法すべてについて該当します。保険会社が一生懸命宣伝する理由がよく分かります。
終身払込法は保険会社にとって、絶対的に有利な徴収法なのです。

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